2025-03-24
〜小児矯正〜

今回は小児の矯正治療(八重歯の矯正治療)症例についてご紹介します。
来院されたきっかけは犬歯(糸切り歯)が変なところから生えてきたことでした。
乳犬歯は最後に抜けることが多く、骨の幅が狭いと永久歯が生えるスペースがなくいわゆる「八重歯(やえば)」という状態になってしまいます。
このままの状態で放置し、将来的に成人してから矯正治療を行う場合はほぼ間違いなく抜歯矯正となります。
歯は本来、親知らずを除いて28本存在する必要がありますが、抜歯矯正で4本抜いた場合には24本に減少します。
すると、歯1本1本の負担が大きくなるため、将来的にそれぞれの歯が傷みやすくなってしまいます。
そのため、抜歯は可能な限り避けることが望ましいと考えられています。
本症例では抜歯を避けるために永久歯が生えるスペースを増やすために骨を広げる装置(急速拡大装置)を使って治療を行いました。